鳥取県八頭郡智頭町にある河野(こうの)神社
この小さなお堂の祭壇には手や足をかたどった木型がたくさん奉納されています。
この木型を形代(かたしろ)といいます。
河野神社は手や足や腰などの痛む人や困りごとのある人の参詣者が多く訪れます。
この神社の参拝方法は、
宮司さんのお祓いをうけた形代を家に持ち帰り、
痛む患部をこの形代でなでるなどして祈念し、
めでたく願開きとなった時は、奉納された見知らぬ人に感謝するとともに、
おかげ参りのときに、お礼に自分の形代を新しく作成して、
あわせて持ち帰った形代を返納するそうです。
この参拝方法は400年ほどの歴史があるそうです。
いわゆる倍返しという習慣です。
宮司の河野通仁さんから
大変熱心にこれらのことをご説明していただきました。
山間の名も知れぬ神社に、
このような習慣があり、
それを一所懸命に伝える宮司さんがいることを驚きました。