兵庫県 湯村温泉 夢千代の像
母が広島で被爆したとき、胎内にいた夢千代さん、
母の残した芸者置屋を女で一つで切り盛りしますが、
被爆二世のため白血病で余命3年と宣告されます。
この小さな温泉町にも、それぞれの人間模様があり、
夢千代さんは、人の痛みを自分の痛みのようにして、
親切にしていきます。
この夢千代像の台座は、
被爆した旧広島市庁舎の敷石です。
この台座には「祈恒久平和」と記され、浄財箱もあります。
毎年の原爆の日には、浄財が広島市に贈られています。
夢千代で結ばれた湯村温泉と広島市とのご縁。
それにしても、
この夢千代日記を書いた人、
ドラマや映画にする人、
地元で受け入れた人と、
すべてがよい形になった例ではないでしょうか。
その中でもとりわけこの温泉街にドラマを誘致した人が、
立役者ですごい人だと思います。
ドラマや映画が大ヒットし、温泉街を潤わせ、多くの人の平和の意識を高める。
自分だけの利益を考える利己主義ではなく、
みんなの利益を考える利他の精神があったからこそ、
30年たった今でも「夢千代の里」として親しまれているのだと思います。