足立美術館の庭園(島根県安来市)(一番下の写真では、背後の山が借景になっている)
足立美術館は、人を感動させます。
美術館に入って、先ずこの日本庭園(写真)の広がりに心を奪われます。
毎朝、美術館スタッフや専門の庭師さんが手入れをしているそうです。
アメリカの日本庭園の専門誌では、桂離宮をしのいで8年連続日本一になっているそうです。
美術館創設者で実業家の故足立全康氏が、92歳の生涯を終えるまで、
美しいものを愛し、人にその美しさを伝えたい、感動してもらいたいという一心が、
この美術館を日本の最高峰にさせたのだと思います。
美しいものには理屈は要りません。
どんなに美術品に興味のない人でも、このお庭には感動すると思います。
また、足立美術館では、横山大観や竹内栖鳳(せいほう)をはじめとする日本画家の巨匠の作品や
北大路魯山人の陶器のコレクションが充実していますが、
昨年10月に開館40周年を記念して、新館がオープンしました。
新館の方は、将来性のある日本画家を育成する目的があるそうで、現役画家の力作が鑑賞できます。
斬新な画風が多く、こちらも感動します。
足立美術館の特徴は、一環して日本画であり、人に感動してもらいたいという創設者の思いが、
作品だけでなく美術館全体に出ていることだと思います。