写真の良さもあれば、絵の良さもあると思います
絵の良いところは、その作者の目、脳、心を通して表現していることです
「こうだったら良いな」という理想があったり、作者が美しいと思う光景を誇張させたりします
旅先で出会った光景をどんなふうに描くと、見る人に自分の感動が伝わるだろうかと、将来、絵を見てくれる人のことを思って描くこともあります
「この絵を見て感動を分かち合えたら」という作者の願いが伝わります
また、見る側にとって、見て気分の明るくなる絵と暗くなる絵があります
やはり、どうせ見るなら、気分の明るくなる絵を見たいものです
「旅情を誘う絵」「気持ちの明るくなる絵」として次に笹倉鉄平さんの紹介します
もう一つ、写真でも言えることですが、特に絵には「永遠の今」が表現されています
その絵を描いて何百年と経っていても、絵に近づいて筆使いの跡を見ると作者がたった今描いたかのように思えることがあります
作者の絵を描く情熱が、時間を超えて伝わってきます
作者がその時に見たであろう光、風、波、人の営み、作者の息づかいが絵を通して伝わってきます