旅行業をしていて残念に思うことは、
みんなで行く旅行なのに、行きたくないけど「おつきあい」とか「義務感」で行くという声がたまに聞こえてくることです。
そういう思いにさせたのは、旅行業界にも責任があると思うのです。
なぜかと申しますと、
プランをたてる側の旅行会社が、旅行を単なる「娯楽」としての位置づけていることが、間々あるからです。
単なる「娯楽」なら、旅行に「おつきあい」「義務感」以上の価値観を見出せず、「出来れば行きたくないな!」と思いたくもなります。
職場旅行などは、その最たるもので、「遊びまでイヤな上司と・・・」と愚痴も言いたくなるわけです。
旅行を娯楽ととらえてプランを立てれば、旅行は娯楽以上の価値にはなりません。
その部分において、旅行会社に責任があります。
では、「おつきあい」「義務感」ではなく、「心から行きたい!」と思ってもらうために、
私たち旅行会社はどうすれば良いのでしょうか?
私はこう思うのです。
「夢」であったり、「生きる希望」が、旅行の要素にあればと。
旅行の中に、「こんな旅がしてみたい」という憧れやテーマがあれば、期待感が膨らみます。
憧れや期待感こそ「夢」であり「生きる希望」です。
憧れや期待感は、プランの作り手側の熱意とか想像力とか感性により反映されます。
旅行は、出会いであり、刺激や学びであり、あたりまえではない感謝すべき貴重な体験だと思えると、格段に楽しむことができます。
私たち作り手側が、先ずは旅行に高い価値観をインプットすることが、使命だと考えます。