福井県南越前町河野(こうの)にある河野北前船主通りへ行きました。
ここで興味深かったのが、右近家の西洋館です。
西洋館は、本宅の背後の山を少し登ったところにあります。
この建物は「お助け普請」(おたすけぶしん)という目的も兼ねていました。
当時(昭和10年ごろ)の日本も貧しい人が多く、村民への経済的な施しのためだったのです。
本宅裏手から資材を運ぶ長い階段が造られ、上では資材を背負って運んでくれた人に、後で現金に交換できる札を渡したそうです。
施主である右近家は、1艘の北前船から日本の海運業の5本の指に入るほどの財を成し、損保ジャパンの前身の会社も興した名家だそうです。
一階は、スペイン風、二階はスイス風、館内は和洋あり。
2階のベランダからは日本海が見渡せる。上の写真は、地元の人から「坊主岩」と呼ばれていて、坊さんが手を合わせているように見えます。
新聞等では、「アベノミクスは失敗ではないのか?」という指摘が流れています。
経済を本気で良くしようと思えば、「全国版お助け普請」を政府がすればよいわけです。
真っ先にそれをやらないのはどうしてかは、新聞等では決して語られません。
また、野党も美辞麗句と与党批判ばかりで、本質にはほとんど触れません。
私たちも「なぜ語らないのかな?」と疑問に思い自分なりに調べてみることが大切です。
河野北前船主通り