永平寺は1244年、道元禅師によって開創された道場です。現在も約200人の僧が修行生活を営んでいます。
道元禅師の大事な教えに「作務」があります。
作務とは日々の生活すべてが修行という教えです。
修行といえば、座禅とか滝に打たれるなどの荒行をイメージしますが、
永平寺においては、掃除が大変に行き届いており、堂宇はピカピカです。
普段の生活すべてが修行ですから、仕事も家事も食事をしているときも、同僚や町の人と会話をするときもすべてが作務です。
今、目の前にある仕事を一心不乱に行うことが作務です。
ところで、作務とは修行僧だけにあるものでしょうか。
もしも、私たち全員が作務を意識して生活していたら、
人の悪口は言わない。
ヤケを起こさない。
犯罪など起こらない。
・・・と、
素晴らしい社会になるわけです。


